三木金物いろいろ

1580年(天正八年）、三木城攻めで焼け野原となった土地を羽柴秀吉の復興政策のもと、多くの大工職人が集まりました。それに伴って大工道具をつくる鍛冶職人が次第に増え、町は徐々に活気づいていきました。程なく三木の町は復興を果たし、大工たちは仕事を求めて京都、大阪などへ出稼ぎに行くようになりました。行く先々で大工達が持参した道具の素晴らしさが評判になり、鍛冶の里三木としての地盤を固めていったと伝えられています。1996年（平成8年）には「播州三木打刃物」として鋸・鑿・鉋・鏝・小刀が国の伝統的工芸品に指定されました。さらに2008年（平成20年）に三木市や隣接市町村で生産される道具類が「三木金物」として特許庁の地域団体商標に認定されています。現在も伝統の技を基礎として多くの優れた金物が開発・生産され続けています。ギャラリー「ここいら」では、さまざまな三木金物を多くの方にご紹介するため展示ならびに販売を行っています。